2022.03.28
スキンケア商品に含まれる成分の1つとして、「セラミド」というものがあります。
肌にとって重要な役割を果たす効果をもつものですが、具体的にどんな効果があるのか、不足するとどのようなことが起きるのか分からない方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、セラミドとはどのようなものか、具体的な効果や減少する原因・増やす方法などを紹介していきます。
セラミドの具体的な効果を知りたい方は、ぜひご一読ください。
セラミドとは、肌のうるおいを保つ役割をもつ成分です。
人の肌の表面にある角質層は、肌内部の水分蒸発を防いだり、外界からの刺激や異物の混入を防いだりするバリア機能をもっています。
そのバリア機能を担う上で重要なのがセラミドを多く含む細胞間脂質です。
細胞間脂質は角層細胞どうしの隙間を埋めてつなぎとめるとともに、水分を抱え込むことで強固なバリアを形成します。
細胞間脂質の約半分以上はセラミドで構成されている為、セラミドはバリア機能の要ともいえる成分なのです。
セラミドが十分にあり、バリア機能が整っていれば、健やかでみずみずしくハリ感のある状態を保つことができます。
逆にセラミドなどが不足し、バリア機能が低下すると肌の内側から水分が逃げてしまい、刺激やアレルゲンなどが肌内に侵入しやすくなることで、肌荒れの原因となってしまいます。
肌がセラミドを生み出せる量は年齢やダメージの蓄積、ターンオーバーの乱れなどで減少してしまいます。
適切なケアで肌のうるおいを保つことが肌の健康に重要だといえるでしょう。
セラミドには複数の種類があり、そのうちのいくつかは外部から体内に取り込めます。
主な種類としては、主に以下のようなものがあります。
セラミドの種類
ヒト型(バイオ)セラミド | 人の肌に含まれるセラミドに似せて、酵母などから作られたもの |
天然(動物)セラミド | 主に馬などの哺乳類に属する動物の体の一部から抽出されたもの |
植物性セラミド | 米やトウモロコシ、大豆などの植物から抽出されたもの |
疑似セラミド | セラミドに類似した成分を化学的に合成したもの |
上記のように、主に4種類に分かれており、それぞれ製法や特徴は異なります。
いずれも肌自身で生み出すセラミド量の低下に対して、似た構造や効果のものを外から補うことを目的としたものです。
セラミドが肌にもたらす主な効果としては、肌のうるおいを保ち、バリア機能を健全に働かせる効果が挙げられます。
健康的な肌はセラミドなどのうるおい成分によって、肌のバリア機能が高くなっているため、荒れにくく乾燥もしにくい傾向にあります。
乾燥など様々な肌のトラブルの予防としても効果的です。
ほかにも、肌だけではなく髪の毛の保湿にも効果があるといわれており、人体の保湿に欠かせない成分となっています。
セラミドが減ってしまうと肌にある角質層の潤いが保てなくなり、肌荒れや乾燥が起きやすくなります。
また、バリア機能自体が低下して様々な肌トラブルを引き起こす恐れがあります。
このように、セラミドの量と肌の状態は深い関わりがあるのです。
基本的にセラミドは年齢の経過とともに減少していくといわれていますが、そのほかにもさまざまな要因で減少してしまいます。
そのため、日常的に肌の潤いを保つことが重要だといえるでしょう。
セラミドが減少する原因はいくつかあります。
以下に、主な3つの原因をまとめました。
スキンケアをする際に肌を入念に洗う方は多いですが、実は洗いすぎるとセラミドも一緒に流れ出てしまうので注意が必要です。
洗顔はセラミドが多く失われる要因の1つであり、特に洗顔料を多めに使って洗うと角質層から流れ出してしまいます。
また、体を洗うときにスポンジで強く洗ってしまうことは、セラミドを失うだけではなく肌のかさつきにもつながります。
肌を洗うときはなるべく優しく汚れだけを軽く落とすようにして、洗いましょう。
セラミドは体内で作られると、肌の細胞が生まれ変わるターンオーバーの周期とともに、角質層に到達すると、角化細胞内から角層細胞間へと押し出されます。
しかし、ターンオーバーに何らかの異常があり周期が乱れると、上手く作られずに量が減ってしまいます。
その結果、全体的な量が減少してしまいバリア機能の効果を低下させてしまうことにつながるのです。
ターンオーバーの乱れの主な原因としては、乾燥のほかに紫外線による刺激やホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、ストレスなどが考えられます。
セラミドの生成量が減少する主な原因は、加齢によるターンオーバーの乱れや肌質の変化などです。
肌はホルモンの影響を大きく受けており、セラミドを保つ効果のあるエストロゲンは、年を取るごとに減少していきます。
その結果、ターンオーバーの周期が乱れて乾燥しやすくなり、セラミドの量も減少していきます。
20代のような若い方に適したスキンケアと、50代のような更年期の方に適したスキンケアが違うのは、このように肌質やターンオーバーが変化するためです。
若いころに行っていたスキンケアでは、保湿が不十分なこともあるためスキンケアの方法も変わってくるというわけです。
セラミドの生成量は加齢やターンオーバーの乱れなど、さまざまな要因で減少していきます。
しかし、意識的に増やすことも可能なのです。
ここからは、主な3つの方法を詳しく紹介していきます。
セラミドを多く含んだ化粧品などを使うことにより、肌の外側から取り込んで補うことが可能です。
当サイトで研究成果を発信している機能性素材「ライスパワーNo.11」は、外からセラミドを補うのではなく、塗布することで肌自身がセラミドを生み出す量を増大させ、バリア機能を改善させる効果が確認されています。
スキンケアに取り入れる成分として参考にしてみてください。
セラミドを多く含むサプリやドリンクなどの商品で、経口摂取することで体内に取り込む方法もあります。
体内に取り込むことにより、体全体にいきわたるようになり、全身の肌をケアすることができます。
サプリやドリンクであれば手軽に摂取できるため、継続的なケアを続けやすいという効果も見込めます。
サプリやドリンクなどで補給するほかに、セラミドを多く含む食材を摂取することでも体内に取り入れることが可能です。
主な食品としては、主に以下のようなものが挙げられます。
セラミドを多く含む食品の例
……など
上記のなかでも、特にこんにゃくにはセラミドが多く含まれているため、こんにゃく由来の美容食品も販売されています。
また、食品だけではなく甘酒や牛乳などの飲み物に含まれている場合もあります。
米麹から作られる甘酒は、ヒアルロン酸といった美容によいとされる成分も多く含まれているので、おすすめの食品です。
ただし、食品に含まれるセラミドは量が少なく、効果が見込める量を摂取するとなると非常に大変です。
そのため、スキンケアを併用することをおすすめします。
セラミドとは、肌の角質層に含まれる保湿成分の1つであり、肌の水分を保持して外的刺激から守る効果をもっています。
しかし、加齢やターンオーバーの乱れなどにより、その生成量は減少していきます。
減少したセラミドは、化粧品やサプリ・食品などの摂取により意識的に補うことが可能です。
最近肌が乾燥しやすくなっている方や、肌の状態が気になってきた方は、セラミドを増やしたり補ったりすることを意識してみてください。
ライスパワー研究所では、お米から誕生した様々な効果をもつ成分であるライスパワーエキスの効果をご紹介していますが、この中にはスキンケアに有効なものも多く存在します。
中でもライスパワーNo.11は、皮膚水分保持能の改善効果をもつ医薬部外品の有効成分として厚生労働省に認められており、肌の内側からセラミドを増やし、バリア機能を改善させる効果があります。