研究活動の成果
ライスパワーNo.23
「くすみ・透明感改善剤」
ライスパワーNo.23は、ヒトが本来備えている活性酸素(酸化ストレス)に対抗する力を活性化し、高めることで、くすみのない透明感のある肌へ導く素材です。
※活性酸素とは…
紫外線や喫煙、精神ストレスなどが原因で発生する反応性の高い物質(ヒドロキシラジカル(OH・)、過酸化水素(H2O2)、過酸化脂質など)。活性酸素が必要以上に増えると、健康な細胞や遺伝子まで攻撃し、皮膚のタンパク質変性、遺伝子変異、脂質過酸化などを起こし、肌トラブルのリスクを高める。また、メラニンの生成も促進する。
1. 美白ケアとは
美白ケアには、次の2つがあります。
- シミを消したり予防したりすることを目的とする「点」の美白
- 肌のトーンアップを目的とする「面」の美白
肌全体が明るく透明感があり、かつシミなどのトラブルの少ない肌のためには、点と面のケアを両立させる必要があります。
ライスパワーNo.23は、活性酸素に対抗する力を活性化する働きにより、この点と面の両方にアプローチすることができます。
2. 面の美白
透明感のある肌とは
肌の透明感は、肌に入射した光の透過性と反射によって大きく左右されます。
肌に入射した光の一部は、肌表面で反射します。残りの光は、肌内部に透過してメラニンや血液中のヘモグロビン等に吸収されたり、変性したタンパク質等に妨げられたりする以外は、肌奥まで届いて再び肌の外に出てきます。
光を肌奥まで多く取り込むことができ、かつ内部からの反射光が多いほど透明感が高いと考えられます。
キメが整っていること
肌表面が荒れておらず、光を全方向に均一に散乱することができる。
表皮層の透明度(光の透過率)が高い
・メラニン色素が少ない
・細胞ダメージに起因するにごりが少ない
透明感の低下や肌のにごりの原因と活性酸素
肌の透明感が失われる原因はいくつか知られています。
皮膚のタンパク質や脂質などが変性・変質することによる表皮細胞の褐色化や光の不均一な散乱など
メラニン色素が顔全体に生成されることによるもの
これらが引き起こされる大きな要因の1つとして「活性酸素」が挙げられます。
肌細胞は、活性酸素によって様々なダメージを受け傷ついてしまいます。そしてこれが肌のにごりとなって目に映ってしまうのです。
本当の透明感は、肌表面が整っているだけでなく、内側から健康な肌でこそ得られるものなのです。
ここに働きかけるのが、「面の美白」です。
3. 点の美白
シミができるメカニズム
本来は、肌を守るために生成されるメラニンですが、必要以上にメラニンを生成してしまう大きな原因の1つとして「活性酸素」があります。傷ついた肌細胞から発生する活性酸素によって引き起こされる刺激の連鎖等により、メラニンが過剰に作り続けられるようになってターンオーバーも乱れがちになります。
するとメラニンの生成と排出のバランスが崩れ皮膚内に蓄積されてシミになります。
これに働きかけるのが、「点の美白」です。
4. 肌の自己防御機能と修復・再生機能を活性化
皮膚には、活性酸素に対する防御機能や修復・再生機能が備わっています。
ライスパワーNo.23は、この防御と修復の機能を高める働きを持つエキスです。
ライスパワーNo.23の効果
活性酸素からの防御機能を高める
皮膚タンパク質や脂質が変性、変質することから守り、メラニンをつくらせにくくする。
活性酸素でダメージを受けた肌の修復機能を高める
受けてしまうダメージもすばやくリセットし、肌のにごりを除去。さらに、連鎖するトラブルを回避する。
キメが整う+表皮層の透明度(光の透過率)アップ=高レベルな肌の透明感
ライスパワーNo.23は、防御と修復の機能を高める効果で、点と面の両方から働きかけ、トータルの美白ケアを可能にします。
メラニン対策だけにとどまらないアプローチで、透明感のある肌へと導きます。
5. ライスパワーNo.23による肌にごり改善効果
ライスパワーNo.23は、肌本来が持つ「活性酸素に対する防御機能や修復機能」を高める働きにより、にごりのない透明感のある肌へ改善するエキスです。
①肌のにごりに対する予防改善効果
試験方法
■被験部位:前腕内側
■方法:次亜塩素酸ナトリウム水溶液を閉塞塗布することで人工的に肌にごりの状態を誘導。その誘導前もしくは誘導後にそれぞれライスパワーNo.23を塗布した場合、および無塗布の場合を比較した。
- 結果
- 人工的な肌のにごりを作成する前もしくは後、いずれの場合でもライスパワーNo.23を塗布したほうが無塗布よりも肌のにごりが緩和され、ライスパワーNo.23は人工的なにごりに対し予防及び改善の効果を持つことが示されました。
②角質層のタンパク変性に対する抑制効果
試験方法
■方法:ヒトの立体皮膚構造を再現した三次元皮膚モデルにt-BOHを処理してタンパク変性を誘導し、ライスパワーNo.23を添加した場合としなかった場合を比較した。
※t-BOH:テトラブチルヒドロペルオキシド。過酸化脂質の一種。
- 結果
- ライスパワーNo.23を添加した場合、過酸化脂質によるタンパクの変性・蓄積により引き起こされる白濁を抑制する効果がみられました。
③抗酸化活性効果
(1)ライスパワーNo.23のグルタチオン量増加効果
試験方法
■方法:ヒト線維芽細胞にライスパワーNo.23を添加し、未添加の場合とのグルタチオン量を比較した。
※グルタチオン:
ヒトがもともと身体の中で産生している抗酸化物質であり、
・活性酸素や過酸化物を還元して消去する抗酸化成分的役割
・毒物や薬物等を細胞外に排出する解毒作用
・メラニンの生成抑制作用
など多岐にわたる効果をもつ。
- 結果
- ライスパワーNo.23を添加することにより、生体内抗酸化物質であるグルタチオン量が増加しました。
(2)ライスパワーNo.23の過酸化脂質に対する傷害抑制効果
試験方法
■方法:ヒト線維芽細胞に過酸化脂質の一種であるt-BOHを処理することで細胞に傷害を与え、あらかじめライスパワーNo.23を添加したものとしないものとで細胞増殖活性を比較した。
- 結果
- ライスパワーNo.23添加により細胞増殖活性の低下が抑えられたことから、過酸化脂質による細胞への傷害が抑制されていることがわかります。
6. ライスパワーNo.23によるシミ改善効果
試験方法
■被験部位:顔 人数:15名
■方法:ライスパワーNo.23、対照サンプル(ライスパワーNo.23無配合)を2か月間使用。使用前後にシミ測定用機器(VISIA)を用いて写真を撮影し、シミ(隠れジミ)の個数と総面積の増減を調べた。
- 結果
- ライスパワーNo.23塗布により、隠れジミの数、大きさ共に減少効果がみられました。