2022.03.24
アトピー性皮膚炎の方のなかには、症状が悪化して困っている方も多いのではないでしょうか?
実は、症状が悪化することにはさまざまな原因があるのです。
本記事では、アトピー性皮膚炎の症状が悪化する7つの原因と、悪化した時の対処方法を解説します。
アトピー性皮膚炎が悪化して困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
アトピー性皮膚炎とは、肌にかゆみを伴う湿疹ができてしまう病気で、恒常的に症状が良くなることや悪化することを繰り返すのが特徴です。
症状としては、肌のバリア機能が下がって皮膚に刺激や細菌などが入り込み、体の免疫細胞が過剰に反応してアレルギー性の炎症を引き起こします。
発症する原因は体質的な要因と環境的な要因があり、人によって発症するリスクは異なります。
一度アトピー性皮膚炎を発症すると症状が落ち着くまでに時間がかかりますが、適切な治療とスキンケアを続けていけば、症状が落ち着き安定した”寛解(かんかい)”状態になることを期待でき、治療薬に頼らずとも生活することができるようになる可能性のある疾患です。
ただし、環境によっては症状が再発する可能性もあるため、かかりつけの病院に相談して適切な対処方法を聞いて行う必要があります。
アトピー性皮膚炎は一度症状がおさまっても、悪化してしまうことがあります。
悪化することにはさまざまな原因が考えられるため、ここからは主な7つの原因について解説していきます。
アトピー性皮膚炎が悪化する要因の1つに、肌の乾燥があります。
肌が乾燥しバリア機能が低下した状態では、刺激や細菌が皮膚に入り込みやすくなり、症状を悪化させる可能性があります。
また、紫外線で日焼けすることも肌のバリア機能を下げてしまい、結果的に症状の悪化につながる恐れがあります。
肌の乾燥や日焼けは、意識的に保湿・紫外線対策を行うことで防ぐことができます。
ダニ・ほこりなどのアレルゲンが体内に入ることで、アトピー性皮膚炎を悪化させることもあります。
アトピー性皮膚炎はアレルギー性の皮膚炎を起こす病気であるため、体内にアレルゲンが入ると体の免疫細胞が過剰反応して炎症を引き起こします。
アレルギー反応が現れるものは人によって異なるため、自分がなんのアレルギー体質なのかどうかを事前に調べておくとよいでしょう。
汗をかいた後にそのまま放置した場合や、肌が不衛生な状態もアトピー性皮膚炎が悪化する要因になります。
汗をかくこと自体は肌の保湿につながるため、アトピー性皮膚炎にもよい影響を与える側面があります。
しかし、汗をかいたあとにそのまま放置すると細菌が繁殖し、汗に含まれる塩分などが肌を刺激して症状を悪化させてしまうこともあるのです。
また、肌が不衛生である状態も同様に、肌に刺激を与えていることになります。
アトピー性皮膚炎の症状を緩和させるためにも、肌は清潔に保つようにしましょう。
スキンケアに使う化粧品や、シャンプー・リンスなどの入浴用品が体に合わない場合も、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させてしまうでしょう。
化粧品や入浴用品に含まれる成分は多種多様に存在します。肌との相性によっては刺激になることもありますので、体に合わないと使っているうちにかゆみや痛みを感じることがあります。
化粧品や入浴用品はなるべく敏感肌用のものを選び、少しでも痛みやかゆみを感じる場合は使用をやめて様子を見ることをおすすめします。
衣服の素材によっては、肌を刺激して症状を悪化させることも考えられます。
化学繊維や麻・ウールなど毛羽立った衣服は、着ているうちに繊維が肌に触れてチクチクとした感触を与えます。
服を選ぶ際は、なるべく試着をしてから肌にあうものを着るようにしましょう。
刺激や細菌などの外的要因以外にも、ストレスといった心理的負担もアトピー性皮膚炎を悪化させる原因になります。
ストレスがかかると体のホルモンバランスが崩れ、体にさまざまな不調をきたします。
アトピー性皮膚炎もそのうちの1つであり、ストレスにより肌をかきむしるといった行動をすることも、症状悪化の要因です。
ストレスと同様に、睡眠不足もアトピー性皮膚炎の症状を悪化させます。
睡眠不足になることでホルモンバランスが崩れることはもちろんですが、それだけではなく肌のバリア機能を保つセラミドもうまく作られなくなります。
睡眠不足はそのほかさまざまな体の不調につながるため、しっかり睡眠を取るようにしましょう。
アトピー性皮膚炎の症状が悪化してしまった場合は、適切な治療を行いましょう。
以下に、標準的な治療方法をまとめました。
アトピー性皮膚炎の症状が著しく悪化した場合は、まず皮膚科を受診し、薬を使うなどして適切な治療を行うことが重要です。
アトピー性皮膚炎の治療薬として、病院などから処方される薬の1つにステロイド外用薬があります。
ステロイド外用薬は抗炎症作用をもち、軟膏やクリーム状にして患部に塗布して使います。
アトピー性皮膚炎やそのほかの皮膚の炎症にも効果的ですが、用量や使い方を間違えると副作用が起きる場合があるので、医師の説明をきいて用法・用量を守って塗布するようにしましょう。
肌を定期的に保湿しスキンケアをすることで、低下したバリア機能を補うことができます。
バリア機能が高い状態を維持することで、外部からの刺激など悪化要因から肌を守ることができ、症状の緩和を期待することができます。
スキンケアで肌を清潔に保ち、適切に保湿を行うことを心がけましょう。
アレルゲンやストレスなど、アトピー性皮膚炎を悪化させる原因を可能な限りなくすことは、症状の緩和につながります。
適切なケアを行っていても、悪化原因への対策が不十分だと薬やスキンケアでの治療効果が軽減してしまう恐れもあります。
悪化原因を全て排除するという事は難しいですが、衣類やスキンケア用品など肌に触れるものに注意したり、花粉やダニ・ほこりへの対策など生活環境をなるべく清潔に保ったり、できるところから対策しましょう。
アトピー性皮膚炎を悪化させないためには、日常的に予防することも重要です。
予防するうえで効果的な方法を、以下の項目で解説していきます。
スキンケアは、アトピー性皮膚炎が悪化したときの対処方法としても有効ですが、日常的に行うことで予防にもつながります。
肌を清潔にして保湿をすることにより、低下したバリア機能を補い、症状の悪化を予防することができます。
ただし、スキンケアに使うケア用品や化粧品が肌に合っていないと逆に悪化する可能性もあるため、肌にあう低刺激のものなどを選ぶようにすることをおすすめします。
汗をかいたあとは肌の表面が不衛生な状態であるため、症状を悪化させる原因になります。
そのため、適切に汗をふくかシャワーで流すといったことをして、清潔に保つようにしましょう。
汗をそのまま放置すると細菌が増殖して、細菌や細菌由来の物質が皮膚のなかに入り込み、余計にかゆみや湿疹を悪化させる恐れがあるため注意が必要です。
アトピー性皮膚炎の方の肌はバリア機能が低下している状態のため、紫外線のような外部からの刺激にも過剰に反応してしまいます。
また、日焼けは肌を乾燥させることにもつながるため、余計に症状を悪化させてしまうでしょう。
しっかりと日焼け止めやUVカットのグッズを使って、肌を紫外線から守るようにすることも予防方法として効果的です。
アトピー性皮膚炎は複合的な要因からなる疾患で、悪化要因として予防・対策しなければならないことも多くあります。しかし、適切な治療やスキンケアを継続することで、症状が落ち着き日常生活に支障が出ない寛解状態の維持を期待できます。症状が落ち着いている時も、スキンケアなどの予防を欠かさないようにしましょう。
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