2022.03.28
アトピー性皮膚炎が改善されてよくなっていたのに、症状が再発してお困りの方も多いのではないでしょうか?
アトピー性皮膚炎は、しっかりと対策していなければ再発しやすい病気です。
そこで本記事では、アトピー性皮膚炎が再発する原因や、再発させないための対策を紹介します。
アトピー性皮膚炎の再発にお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。
アトピー性皮膚炎を発症すると、症状が重い状態(増悪)と落ち着いた状態(軽快)を繰り返すかゆみを伴う湿疹が現れます。
適切な治療とケアによって、繰り返す症状が落ち着き安定した寛解状態を維持できる疾患です。
しかし、寛解状態にあっても症状が再発してしまうことがあります。
アトピー性皮膚炎の方の多くは、遺伝的な要因により潜在的に発症・再発のリスクが高く、その体質を簡単に変えることは難しいのです。
中でもバリア機能の低下は重要な要因です。
バリア機能が低下すると、アレルゲンなどの刺激が肌内に侵入しやすくなり、症状を引き起こしやすくなってしまいます。
症状が治まってきた場合でも、スキンケアを怠ると再発のリスクが高まってしまいますので注意が必要です。
アトピー性皮膚炎が一度よくなっても、症状が再発してしまう原因はいくつかあります。
ここからはそれぞれの原因の詳細を紹介します。
アトピー性皮膚炎の再発にお悩みの方は、自分に当てはまるものがあるかぜひ参考にしてください。
アトピー性皮膚炎が再発する原因として、環境的要因が挙げられます。
環境的要因とは、化学物質や食品添加物、ダニやカビ、ハウスダストや花粉、ペットの毛や強い紫外線などの外的刺激のことです。
アトピー性皮膚炎の方の多くは、遺伝的に外的刺激に対してアレルギー反応を起こしやすい特性を持っています。
そのため、肌のバリア機能が低下している状態で、これらの刺激が肌内部に入り込んでしまうと、過剰な炎症反応を招いて再発につながります。
また、紫外線は肌の乾燥につながり、バリア機能を低下させるため、再発リスクを高める要因となります。
ストレスもアトピー性皮膚炎が再発する原因として挙げられます。
たとえば、受験を受けるための日々の勉強にストレスを感じることや、職場の人間関係にストレスを感じるなど、精神的ストレスが再発の契機となります。
精神的ストレスが原因でかゆみを引き起こして患部を爪でかいてしまい、症状が悪化する可能性もあります。
肌をかいたことによって肌の表面を傷つけてしまい、バリア機能が低下することで、細菌や異物が内部に入り込んでしまい、またかゆみを生じてしまうので、注意しましょう。
日常的な睡眠不足や喫煙、過度な飲酒などの生活習慣でもアトピー性皮膚炎は再発します。
たとえば、人間は寝ている間に成長ホルモンが分泌されたり、身体の修復を行ったりしています。
そのため、睡眠が足りていない場合や昼夜逆転するような不規則な生活を送ってしまうと体内のバランスが崩れて、アトピー性皮膚炎の症状が再発する可能性があるのです。
身体に負担のかかる生活はできる限り控えるようにして、規則正しい生活を送れるように意識しましょう。
生活環境が大きく変化することで、アトピー性皮膚炎が再発する場合もあります。
例えば、入学や就職、妊娠や出産、子育てといったライフステージの変化や、引っ越しによる居住環境の変化が挙げられます。
環境の変化が精神的なストレスや、身体の不調を招いたり、スキンケアにかけられていた時間が少なくなったりすることで、アトピー性皮膚炎の再発リスクが高まってしまいます。
アトピー性皮膚炎が再発する原因として、特に気を付けたいのは、肌が乾燥することによるバリア機能の低下です。
バリア機能とは、肌の内部に細菌や異物が入らないようにすることや体内にある水分が必要以上に外に出ないように保つ大切な機能のことです。
このバリア機能が低下してしまうと、細菌などが肌の内部に入り込みやすくなり、刺激に過剰に反応してしまう体質と合わさることでかゆみや炎症として現れます。また、軽微な刺激であっても過敏に反応しやすくなってしまったり、乾燥してガサガサとしたドライスキンの状態に陥ってしまいます。
アトピー性皮膚炎は寛解状態に入った後、その状態を維持し再発を予防することが非常に重要です。
症状が軽快してからの外用治療のやり方として、以下の2種類があるので紹介します。
人によって最適な方法が違うので、どのように治療を進めるかは十分に医師と相談して決めましょう。
リアクティブ療法とは、再発を繰り返す症状が落ち着き寛解状態に導入した際に、抗炎症外用薬の塗布を停止し、再び炎症が起きたタイミングで、都度抗炎症外用薬を使って炎症を落ち着け、コントロールする方法です。
プロアクティブ療法とは、症状が改善されて目に見える湿疹がなくなったとしても、日常的なスキンケアに加えて抗炎症外用薬を断続的(週2回など)に塗布することで、寛解状態を維持する方法です。
アトピー性皮膚炎では、炎症が落ち着いて一見正常に見える皮膚も、外的・内的要因により再び炎症を引き起こしやすい状態にあることが多くあります。
このような潜在的に炎症が残っている期間は、プロアクティブ療法の方が症状をコントロールしやすいとして、この方法が推奨されるようになってきました。
ただし、抗炎症外用薬の連日塗布から断続的な塗布へと移行するタイミングや、プロアクティブ療法を実施する期間などは、必ず医師の判断を仰ぎましょう。
アトピー性皮膚炎が再発する原因として様々な要因がありますが、私たちは中でも「バリア機能の低下」は非常に重要であると捉えています。
また、再発を繰り返すアトピー性皮膚炎の症状に対する治療の考え方としてプロアクティブ療法とリアクティブ療法をご紹介しましたが、いずれの場合でも保湿などによる日常的なスキンケアを継続することが大切です。
スキンケアでバリア機能を改善・維持することが、症状の緩和や再発の予防につながります。症状が良い時もしっかりとスキンケアを行いましょう。
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